タクシードライバー


<あらすじ>

ベトナム帰りの男・トラビスがNYでタクシーの運転手として就職するところから物語は始まります。
深夜流しのタクシードライバーは、不眠症の彼にとって最適の職ではありました。
とはいえ、他になんの取り柄もない孤独で平凡なトラビス。
毎日のように深夜の貧民街を流し、掃きだめに依存して生きる者達に嫌気がさすようになります。


俺は流しのドライバー・・・

何も変わらない日常のなか、掃きだめの街で見初めたボランティア女性・ベツィを見初めます。
彼の中で、なんの変哲もなかった生活が一転するかのように思われました・・・
強引にデートに誘い出すことに成功しますが、初デートの場所はポルノ映画館という常識離れした行動に愛想を尽かされてしまいます。


コーヒーだけならうまくいってたんだが・・・


ある晩、スラム街を流していたトラビスに、幼い売春婦・アイリスが助けを求めてきます。
何が起こっているのか・・・訳がわからず呆気にとられているうちにアイリスは客引きの男に連れ戻されます。


「助けて!」って言ったじゃないか・・・

その後、街で客を引くアイリスを発見した彼は、客のフリをしてアイリスと話をするのでした。
トラビスはアイリスに家に帰って元の学生生活に戻るよう説得しますが、客引きの男に取り込まれているアイリスは聞き入れようとしません。


こんな少女をたぶらかしやがって・・・

街にはびこる薄汚いモノにほとほと嫌気がさしていたトラビス。いよいよそれらをぶち壊して清浄化してやりたいという気持ちに囚われるようになります。
ドライバー仲間に相談しますが「俺たちは所詮負け犬。一体何ができる?」と一蹴されてしまいます。
それを激しく否定するとともに「何かをやらなければ」という衝動に駆られたトラビスは、密売人から銃を買い込み身体を鍛えはじめます。


そんなに悩んでどうするんだ?!

妄想的正義と狂気を抱いたトラビスは、アイリスを解放すべく売春宿へ向かうのでした・・・



<寸評>


デ・ニーロとフォスターの2大スターが競演の本作。
その存在を知らしめることとなったというだけあって、紛れもない名作だと思います。
社会に埋もれて潜む狂気、混沌として出口の見えない生活、行く末の見えない社会・・・
現代日本が持つ闇の部分がこの映画にはすでに描かれていたように思われます。

「役」になりきりってしまうデ・ニーロの狂気に満ちた行動場面は、現代のバイオレンス作品・・・特に北野監督作品なんかがかなりの割合でインスパイアしているように思えてなりません。
グロイといえばグロイのですが、生々しい分リアルでわざとらしさがないので「たけし作品」よりも好感が持てます。


「ファッキンジャップくらいわかるよ。バカヤロウ!」


現在のデ・ニーロのそれとは違った荒々しく抜き身のような演技は必見です!
あの突然のモヒカンも以外とお似合いです。
やっぱり若いってのはいいですなぁ・・・・しみじみ。
ここ最近は仕事を選ばないような傾向があるのでちょっと・・・ですが。


ウド鈴木じゃないですからね・・・・


それにしてもジョディ・フォスター!!
13歳にしてあの風格!
後のオスカー女優は十分にその片鱗を見せておりました。


「私たち・・・あの赤絨毯を踏むトコまで行くわよ」


流れる夜景と甘いサックスの調べ・・・
ボーっと見ているだけでも現実逃避できそうな一本でした♪


















ん?





















え、エロっぽいトコッすか・・・・??






























これくらいでご勘弁を・・・・


ジョディ : 「まだ、未成年だしね♪」


<出演>

トラビス・ビックル : ロバート・デ・ニーロ
アイリス : ジョディ・フォスター



by Sinn