ロック・ユー


<あらすじ>


時は14世紀のフランス・・・
貴族だけが参加を許される馬上試合会場から物語は始まります。

従者であるウィリアム。その主人が馬上試合の休憩中、不慮に死亡してしまいます。
ほとんど勝利が確定している試合だし、なにより棄権したら自分達がオマンマ食い上げになってしまう・・・
ウィリアムは、甲冑で顔が見えないのを良いことに死んだ主人になりすまして馬上試合に参加することにします。


主人が死亡して行き詰まる従者たち・・・

主人の練習相手になっていたこともあるだけに、なんとかその場は勝利することができました。
主人がいなくなった従者達はこれからどうやって生きていこう・・・悩んだ末、その後も貴族になりすまし試合に参加していくことにします。
ウィリアム達は自己流の稽古を重ねて力をつけます。

ウイリアムはウルリック・フォン・リキテンスタインと名乗り、貴族であると身分を偽って武術大会に参加します。
順調に勝ち進むうち、優勝候補の筆頭であるフランス槍試合チャンピオン・アダマーと対戦します。


歴戦の強者・アダマー (ルーファス・スェール)

アダマーに惜敗したウィリアムは彼をライバルと定め、彼を倒すために日々修行します。
平民でありながら貴族のお嬢様・ジョスリンに恋をしたりしながらも、軍人であるアダマーが戦争に行っているうちに試合に連続出場してメキメキ実力をつけるウィリアム。
やがて彼は「馬上で奴に勝てる者はいない。勝ちたいなら寝込みを襲え」とまで称されるほどに成長します。
観衆の興味も事実上アダマーとの頂上決戦となる英国馬上槍競技大会に注がれるようになります・・・


 英国で雌雄を決するウィリアムとアダマー

ウィリアムの母国であるイングランドで、馬上試合のワールドカップに参加が決定します。
凱旋帰国するウィリアムですが、当然身分を明かすわけにはいきません。

しかし、馬上最強の誉れを狙っていたアダマーの策略で、平民であることがバレてしまいます。
拘束されたウィリアムは処刑台に繋がれてしまいますが・・・



<寸評>


馬上甲冑好きの僕が、「ロック・ユー」という安っぽい邦題に騙され、敬遠していました・・・
おそらく、冒頭部分に流れるクイーンの「Rock you」から来ているのでしょうが、原題直訳の「騎士物語」で充分だったと思います。
まぁ、あの曲が流れ、手拍子と足踏みで始まるオープニングにはかなりのインパクトがありますので無理ないですが、邦題とプロモーションがよければもっとヒットしてたと思います。


一瞬の勝負・・・ 砕け散る槍・・・ いやぁ〜「漢」っすね〜♪

邦題のセンスとは非対称の内容で、普通なら無骨に見える甲冑がなんとセクシーに描かれていることか!と感心しました。
主人公ウイリアムは屋根葺き職人の息子ですが、ダンスは踊れなくても馬上で交わす騎士同士の礼は知っていたり・・・
「アレ?」と思わせる感もありますが、伏線もうまく相まっていて気にならない程度です。


甲冑を脱ぎ捨て、捨て身で立ち向かうヒース!かっちょええ〜

黒太子アーサーがお忍びで大会に出場していたりするのがご愛敬ではなく複線だったり、文豪ジョフリー・チョーサーがお仲間になったりとネタも尽きません。
もっとも、アーサーはその身分を隠しきることができず、どの大会においても相手が逃げてしまうわけですが・・・
それもまた「身分を越えたい」という作品のテーマが生きているわけですね。


どこに行ってもバレバレの黒太子アーサー・・・悲しげです

馬上試合における紋章官同士の舌戦、一瞬に交わされる槍と槍・・・
中世時代の魅力を余すことなくエンターテイメントとして表現している作品です。

この作品が初とは思えないジョスリン役のシャニン・ソサモンもとっても魅力的!
フェロモンを振りまきつつも、貴族のしとやかさを表現しておりGoodでした!

やはり映画には「華」がないとねぇ(笑


ちょいとアンジーっぽいシャニン・ソサモン・・・カワイイ♪

DVD特典のメイキングでは甲冑へのコダワリや槍が砕け散る迫力を出すための工夫なども紹介されております。
レンタルして観るだけでなく、「買え」!ってカンジの逸品です。
この後、筆者はスーパービット版を購入しましたが、これにはメイキング版が収録されておらず、大損こいた気分になりました。
画像や音質はいい良いですが、あまり差違は感じませんでしたから・・・

<出演>

ウィリアム・サッチャー : ヒース・レジャー
ジョスリン : シャニン・ソサモン
ジョフリー・チョーサー : ポール・ベタニー



by Sinn