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恋におちたシェイクスピア

<あらすじ>
1593年・のロンドン、芝居熱の高まったエリザベス王朝時代・・・
貧乏劇場「ローズ座」の雇われ劇作家・ウィリアム・シェイクスピアはスランプの真っ只中にありました。
つい最近までは言葉で愛を描き、燃えるような恋物語を書けたのに・・・ここのところはめっきり。
彼は食べていくために大衆ウケする喜劇執筆の依頼を受けましたが、どうも乗り気ではありませんでした。

「スランプぜよ!書けんぜよ!!」
一方、芝居好きで良家のお嬢様ヴァイオラ・デ・レセップスは寝ても覚めても演劇のことばかり考えておりました。
そして、劇中の物語のように燃える恋心を手に入れたいと思うようになっていました。
ある日、彼女が演劇鑑賞中にかねてよりのファンであったシェイクスピアを見かけます。
そのことがキッカケで、彼女は芝居に対する情熱を燃やし始めることになります・・・

「お芝居って・・・なんて素晴らしいんでしょう」
台本も書き上がらぬまま嫌々ながらにオーディションを開始しますが、素人同然の役者や役者志望の町民ばかり・・・
主役の配役には到底及ばない連中ばかりがやってきます。
うんざりしたまま一端終了し、シェイクスピアだけ会場に残っているところに1人の青年が現れます。

「ああ、お芝居お芝居、お芝居をしたいのよ!」
その青年トマス・ケントは、目の覚めるような演技をシェイクスピアに披露します。
あまりに衝撃的だったシェイクスピア。「君の名は?、どこで修行を?・・・」と矢継ぎ早にトマスに迫ります。
こんなシェイクスピアに仰天したトマスは、その場を逃走してしまいます。
この役者を逃がすわけにはいかぬ!・・・とシェイクスピアは追いかけます。
彼が逃げ込んだ先はかのヴァイオラが住む大きなお屋敷でした。

「どちらさまかしら?」
偶然居合わせたヴァイオラの乳母に、シェイクスピアは「トマス・ケントに会いたい、ぜひ私の作品に出演して欲しい」と伝え、未完成の台本を託します。
実はこの「トマス・ケント」はヴァイオラが男装した人物でした。
自分の敬愛するシェイクスピアに芝居の才能を認められたことに感激し、トマス・ケントを名乗って男装で舞台に立つことを決心します。

「やったわ!オーディションに合格よ(笑」
その晩、屋敷ではパーティが催されていました。
シェイクスピアはついでとばかりに館内に潜り込み、トマスを捜索します。
そこでシェイクスピアとヴァィオラは異性として初めて出会います。
その瞬間、2人は恋におちたのでした・・・・

「ワシゃぁ、こんな綺麗な人、見たことなかけん・・・」
当時、女性が舞台に上がることは禁止されていました。
練習を開始した劇団員にはおろか、シェイクスピアにさえトマス・ケントと偽って舞台に立つヴァイオラでしたが・・・その素晴らしい演技は全員を魅了してゆきます。
ケントがヴァイオラの屋敷に毎日出入りしているとあって、シェイクスピアは彼女への手紙をケントに託し続けていました。
彼が彼女であるとは知らずに・・・

「なんて胸を打つ文章なのかしら」
ある日、政策結婚によるウェセックス卿との婚約を聞かされたヴァイオラ。
もうシェイクスピアとは付合いできない旨をケントに扮し、彼女からの言伝として彼に告げます。
シェイクスピアは「それでも構わない!この想いを止めることはできない!」と本人とは知らずトマス・ケントに激白します。
感極まったトマスはは思わずその場で彼にキスをしてしまい、その場を立ち去ります。
不審を抱いたシェイクスピアはトマス・ケントのあとを追い、彼が愛しのヴァイオラであることを知ってしまいます・・・
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