ガタカ


大学時代、友人はよく眉毛やらマツ毛やらを気にして抜いていました。

本人曰く「俺はこれに命賭けてるから」・・・ まさかアイツ・・・(笑

<あらすじ>

そう遠くない近未来のお話・・・

DNA完全解析の功績により、人は様々な要因となる遺伝子を把握・改良することで、ある種の病気にかかる可能性、外見、肥満度、その性格までを産まれる前にコントロールできるようになっていました。
優れた遺伝子を持ったものは「適合者」と呼ばれ、各方面で活躍が期待されるエリートになるのでした。
ほとんどの夫婦が遺伝子工学の助けを借り、健康で優秀な「適合者」の子供を創る時代・・・
ビンセントは昔ながらに父・アントニオと母・マリー夫婦が愛の結晶として授かった「神の子」でした。
しかし産まれた瞬間に読みとられた彼のDNAデータは、暴力性・近眼の可能性・・・
そして心臓疾患になる可能性99.9%、推定寿命は30歳と解析されてしまいます。
彼は、生まれてたった1分で「不適合者」の烙印を押されてしまうのでした。


現実社会も彼に厳しくあたります。
実際にビンセントは体が弱く「不適合者」がために学校にも入れてくれない・・・
両親は遺伝子工学に頼り、優れた「適合者」であるアントンを弟として創りだします。


少年時代、「不適合者」の兄・ビンセントは「適合者」の弟・アントンを相手に体力的優位に立つことはできず劣等感を覚えますが、宇宙パイロットになるという夢を持っていました。
青年になった彼は、夢を実現させようとパイロットになるべく経歴を改ざんして試験を受けます。
どんなに努力をしようと、データを書き換えようと、血液検査という壁が立ちはだかります。
今や差別は肌の色や家系ではなく、DNAの優劣・・・科学の領域で差別されているのでした。


家を出て新下層階級に属して差別をうけるビンセントでしたが、ある日転機が訪れます。
DNAブローカーを通じ、ビンセントはジェロームという車椅子の青年に会います。


清掃員として初めてガタカに入ったビンセン

ジェロームはまさに科学の申し子。
評価10点満点中9.3を誇るほどの完璧な「適合者」でしたが、事故で下半身麻痺となり生活のために自分のDNA情報をビンセントに売ることになったのでした。
ビンセントは社会的に失踪という形をとり、ジェロームと一緒に暮らすこととなります。

水泳界のスーパースターのジェローム・モローに扮して生きる・・・ジェロームは常に血液や尿、体毛や垢までもを採取してビンセントに渡し、ビンセントはそのDNAを使いあらゆる厳しいチェックをジェロームとして軽々パスしていきます。
ビンセントはこの手に入れた体で宇宙局『ガタカ』に入局し、宇宙パイロットを目指します。

ビンセント自身の努力もあってトントン拍子に出世し、とうとう土星に行くことが決定します。
そんな矢先にダカタ内で、ビンセントにとっては自分の宇宙行きを阻止しようとしていた上司が何者かに殺害される事件がおこりました。


存在しないはずの不適合者・ビンセントが捜査線上に・・・

もちろん犯人はビンセントではありませんでしたが、警察の捜査で拾われたマツ毛から失踪中のビンセントが捜査線上にあがってしまいます・・・




<寸評>


ずっと前にテレビでやってて「おもしろーい」と思いつつ最後まで観られなかった作品でした。
ガタカっていう題名も「GATACCA」・・・
DNAを構成するG(グアニン)・A(アデニン)・T(チミン)・C(シトシン)のみでできているあたりからも侮れません。

ジェロームってなんてワガママで勝手なヤツなんだろうと思いながら観ていた記憶がありましたが、一本通してみると大逆転!
創られたエリートゆえの苦悩や葛藤がヒシヒシと伝わってきます。
横暴さも傲慢さも胸を締め付けるラストシーンのため・・・
どちらかいうと恵まれないゴッドチャイルド役のイーサンより悲劇のヒーローを演じたジュード・ロウに拍手喝采だったりします♪


自らを消去することを決意するジェローム(ジュード・ロウ)

近未来設定の割には強引な(?)ところが多くあり、ツッコミどころは満載ですがいい作品だと思います。
心臓疾患でビンセントがうずくまったりとかいうシーンが無かったせいか、生まれながらのハンディがあるなんてことを感じることはなかったなぁ・・・
DNAによる差別だけが強調されてて、そういうのがあったほうが良かったんじゃないかなーなんて思います。


イーサン・ホークは役柄上申し分ない演技。生まれ持ったハンディを抱えつつ夢に向かって努力する訳ですが、アメリカンドリーム!とはいきません。
夢叶っても拍手されることのない主人公だと思っていましたが・・・よく考えると夢もかなって理解者も増えたうえ、あんな美人も手に入れて言うこと無しなんじゃないでしょうか?


パーティで踊るビンセント(イーサン・ホーク)とアイリーン(ユマ・サーマン)
ええ・・・ お似合いですとも・・・

ユマ・サーマンって人間離れした美しさって言うか・・・よくできたアンドロイドみたいに綺麗でうっとり♪
同じ1機械仕掛けサイボーグの楠田えりことは大違い(爆


 なんともお美しいユマ様・・・思わずうっとり♪

実際この作品で、イーサンとユマは結婚したんだから・・・羨ましい限りですわ♪
僕もあんな美人の同僚が欲しい今日この頃です(爆


<出演>

ビンセント・A・フリーマン : イーサン・ホーク
ジェローム・E・モロー : ジュード・ロウ
アイリーン・カッシーニ : ユマ・サーマン



by Sinn