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ファイトクラブ
大手保険会社で自動車のリコール査定課に勤める「僕」は不眠症だ。
僕はカタログを見ながら、欧風ブランドの家具を通販で購入する。
家具をコーディネートしたり、それを磨いたりすることでストレスを発散しているフリをしていたんだ・・・

ストレスの塊だった「僕」・・・・(エドワード・ノートン)
医者は全然薬をくれない・・・「自然な眠りが一番だから」って。
そんなことは解ってる。それができないから言っているのに!
「つらいんだ」と言ったら「睾丸ガン患者の集いにでも出席してみな、それが本物の苦しみだ」なんて言いやがった。
医者の野郎、人ごとだと思いやがって・・・
ま、それはそれで解決法のひとつだったんだけどね。
「僕」は睾丸ガン患者の互助グループの集会に参加した。
もちろんガンでもないし、ペニスだってタマだってついている。
「死」が迫っていたり、これからの人生すべての希望を失った患者たちが集うこの集会で、痛みを告白し、涙を流しあう抱擁タイム・・・
病気のない僕でも自然に涙がこぼれた・・・自分がまだ生きてることを実感し、安らぎを得る。
こうして「僕」は久々の睡眠を得ることができたんだ。

やっと安眠を得ることができた・・・
僕は他にも不治の病に罹った患者たちの定期集会をハシゴした。
行く先行く先で偽名を使い、患者を偽って集会に潜り込んだんだ。
その都度「僕」は涙を流し、家に帰って安らかに眠ることができたんだ。
あの女・マーラが現われるまでは・・・

謎の女、マーラ・シンガー(ヘレナ・ボナム・カーター)
あの女も「僕」と同類で、なんの病も患っていない。
「僕」と同じように色々な病状の患者集会に顔を出す。
禁煙の肺ガン患者の集いでもスパスパ煙草吸ってるし、女のくせに睾丸ガン患者の集いにまで・・・
あそこは「僕」が先に見つけたんだ!
マーラは無言で「僕」を見る。
「あなたも偽物のくせに・・・」
ちくしょう!マーラがいたんじゃ泣けない!!
ある日、抱擁タイムにマーラを問いつめてやった。話し合った結果、集会を分け合うことで合意した。
これで彼女と会うことはないだろう。でも、もうここは「僕」にとって安らぎの場じゃ無くなってたんだ。
「僕」はまた不眠症に逆戻りしてた。もう四日も眠ってない・・・
ある日、出張から帰る飛行機の中、タイラー・ダーデンは「僕」の隣の席に座っていたんだ。
石鹸の製造販売している、とタイラーは名刺をくれた。
変な奴だったが、「僕」のことを「頭が良い」と言って褒めてくれた。
でも、飛行機で出会うことは、人生一回きりの知り合いになるってことだ。
いつものこと。
もう会うことは無いだろう・・・その時はそう思っていた。

タイラー(ブラッド・ピット)との出会いが運命を変えた・・・
アパートに帰ると、「僕」の部屋はなにかの爆発で跡形もなく吹っ飛んでいたんだ。
一生買い換えることがないくらい考え抜いて選んだソファーも、毎日磨き込んだテーブルも、完璧にコーディネートしたスーツも・・・
今やただの燃えカスだ。
今夜はどこで寝ればいいんだ・・・?
なぜか「僕」は、知り合ったばかりのタイラーに電話をしていた。
近所のバー「ルーの酒場」で待ち合わせ、飲み明かした。
タイラーに今夜からの宿がないと打ち明けると、彼は快く「泊めてくれと言えよ」と言ってくれた。
ただ・・そのあとこう言った。

「ちまちま聞かずに・・・ 泊めてくれと言えよ!」
「かわりに、俺を思いっきり殴ってくれ」
訳がわからない。ケンカもしたことのない「僕」に・・・
やれって言うからしかたない。思いっきり殴ってみたんだ。
そしたらタイラーはキツイ一発を「僕」の腹に返してきたんだ。
なんて奴だ。やれっていうからやったのに・・・

殴り合ったあとは・・・男の世界
それから僕らは思いっきり殴り合ったんだ。痛いし苦しい・・・・
でも、なんだか不思議とさわやかな気分になったんだ・・・
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