
その黒髪の女は、夜の峠道マルホランド・ドライブを行く黒塗りのリムジンの後部座席に座っていました。
何もない山道、ふいに停車するリムジン・・・
運転席の男は、黒髪の女に銃を突きつけて言います。
「ここで降りてもらおうか」
助手席に座っていた男は車から降り、後部のドアを開けます・・・
と、そのとき峠を暴走する若者の車が2台、リムジンめがけて突っ込んできます。
1台目は何事もなかったように横をすり抜けていきましたが、2台目は真正面から衝突して大惨事となります。
もうもうと立ちこめる煙の中から、黒髪の女はヨロヨロとでてきます。
峠から見えるのは街の夜景・・・女はおぼつかない足で獣道を下っていきます。
まるで夜景に誘われているかのように・・・

事故のせいで危機から脱する黒髪の女(ローラ・E・ハリング)
LA空港に降り立ったベティ・エルムスは憧れのハリウッドに来て感無量でした。
女優である叔母のルースがカナダ・ロケで留守にする間、その家を借りて女優のオーディションを受けることになっている・・・
このチャンスを生かして、自分の夢であるハリウッド女優になりたかったのです。

憧れのハリウッドに興奮するベティ(ナオミ・ワッツ)
管理人のココから鍵を渡され、部屋に入るベティ。
叔母はすでに留守のはずなのに、ベッドに脱ぎ散らかした服やカバンがありました。
不思議に思いながらもバスルームに入ったとき女性の気配がありました。
誰かがシャワーを使っている・・・
シャワールームにいた女性こそ先の黒髪の女でした。
外出するルースの隙を縫って部屋に侵入していた女・・・どうやら自分で自分のことが解らないことに気付きました。
そこで、とっさに壁に掛けてあったポスターにあった名前「リタ」を名乗ります。

「リタ」と名乗った黒髪の女・・・
予期せぬ侵入者のリタに、ベティは優しく接します。
やがてリタは、自分はどこかで交通事故にあったようで記憶が無いことをベティに告げます。
ベティとリタは、とりあえず・・・と手がかりを求めてリタの持ち物であろうバッグを開けます。
そこには、いくつもの札束と、見慣れない形の青い鍵が入っていました。

全ての秘密を握る青い鍵・・・・・
リタの記憶を取り戻すため、ベティは協力を約束します。
間借りしている身分にもかかわらず、リタを寝泊まりさせ、探偵まがいの調査を開始しますが・・・