ジョンQ



<あらすじ>


シカゴのダウンタウンに住む3人家族、ジョン・クインシー・アーチボルドと妻・デニス、長男・マイク。
ジョンは長年勤めた工場をリストラによって半日パートにさせられており、家計は裕福ではありませんでした。
それでも、ジョンと9歳になるマイクは兄弟のように仲の良い親子でした。


貧しいながらも楽しい我が家・・・

いつもと変わらない休日、マイクの野球試合を観戦していたジョン夫婦に異変が訪れます。
マイクが走塁中に胸を押さえたまま倒れてしまったのでした。
ジョンはマイクを抱きかかえ、ホープ記念病院に走り込みます・・・


「さっきまで元気だったじゃないか!」


検査の結果、マイクの心臓に中核欠損があることが判明します。
心臓と肺に大きな負担がかかっており、重体でした。

「このままの状態では長くて数週間、短ければ数日の命です」

心臓外科医であるレイモンド・ターナーは診断結果をジョン夫婦に言い渡します。
マイクが生きるためには、心臓移植以外の選択はありません。
しかし、それはとても高額な選択肢・・・


「移植以外に助かる手はない・・・」

病院側は言います。
「ドナーを待つための待機者名簿に名前を載せるだけでも手術費用25万ドルの30%がかかります」

「かまわない!金は保険で何とかなるから早く載せてくれ!!」

ジョンは掛け合いましたが、病院側は乗り気ではありませんでした。
病院側は保険会社に問い合わせをしており、現在のジョンの保険上限が2万ドルであることを知っていたからです。
ジョンの会社は、リストラの際に保険のグレードを無断で下げていたのでした・・・

「何年も給料天引きで掛け金を払わされてきたのに、イザというときにこんな扱いか!?」
ジョンは困惑し、激怒しました。
家財道具を売り払い、カンパを募り・・・なけなしのお金を集めますが、到底治療費には及びません。
数日後、病院理事会はマイクの退院を勧告します。


「治療費は現金払いが原則ですので」

院長レベッカ・ペインの冷たい仕打ちに我慢の限界を越えたジョン。
最後の説得にも応じようとしなかったレイモンドに拳銃を突きつけ、病院内に立てこもります。
彼の希望はただ1つ、息子・マイクの命を救うことでした・・・


「息子の手術をするんだ!!」




<寸評>


アメリカにおける医療保険は、任意制です。
そのため、かなりの割合の人々が無保険なのが現状です。
払いたくなければ払わなくていい・・・かわりにイザというときはこういう目に遭うわけです。


我が国の健康保険は国民皆保険制度なので、こういうことはほぼ起らないんですが


保険料を払ってない奴とか・・・


「払えない」とか言って生活保護受けてるくせに、
パチンコ行ってる奴とか・・・



そういう馬鹿のおかげで日本の医療制度も改革を迫られている訳なんですねぇ。
保険料払ってない奴には保険医療を受けさせないように、本当に窮している人以外を生活保護認定しないように徹底してもらいたいもんだが・・・

バカ役人が多いせいで、こんな世の中に・・・正直者ほど損するんですなぁ。



「なんで役所って土日に休んでんねん?」


とまあ、前置きが長くなりました♪
上記のような事情を踏まえ、ジョンQの行動を称えたうえで言わせてもらうが・・・

息子のためにテンパっているのはよくわかりますが、かなり無鉄砲というか・・・かなりの向こう見ずです。


「俺はやるぜ!」

自分の心臓を息子に提供する!といっても・・・適合しなければ無駄死。
Dr.を脅してオペしようとしたって・・・手術の優先順位ってものもあるし。
移植待機者名簿に名前が載っても・・・ドナーがいなければどうにもならないわけですし。

残される奥さんのことは、あまり視野に入らないご様子です。


「そ、そんなに言わんでも・・・」

加入しているはずの保険が勝手にグレードダウンさせられていた背景があるので、ジョンは英雄になれたのでしょうが・・・

良かれ悪かれ、いずれどこかの国で現実に起こりうる事態だと思います。
果たして、その時の犯人は英雄でしょうか?ただのワガママな市民でしょうか?
マスコミは彼を寵児としてもてはやすのでしょうか?批判するのでしょうか?
それとも、そんなことを引き起こす政治・役人を糾弾する方向に向かうのでしょうか?
そういった意味では、この映画は興味津々な議題を見せてくれました。


「社会に疑問を投げかけたぜ!」



いろんな意味をこめて・・・ぜひ一度ご覧になって下さい。



Denzel Washington John Q. Archibald
Robert Duvall Frank Grimes
James Woods Dr. Raymond Turner
Anne Heche Rebecca Payne




By Sinn